ブレーン沖縄株式会社:金城 武史 部長

9月
29 Sun 2019
201909

もともとは、クリエイティブ志望だった。

糸満市のご出身で、大学を経て株式会社ブレーン沖縄に就職ということなんですけど、勤めてから20年ということで、なかなか今の時代に一つの会社に10年以上働くって珍しいというか、会社の中で一番長いんじゃないですか?

金城:いえ、そうでもないんです。直属の上司に勤続30年の人もいますよ。

それだけいい会社なのかなぁって思いますよね。

金城:もともとなんでこの会社(ブレーン沖縄)に入ったかっていうと、大学卒業時に内定をもらっていたんですが、大学でマーケティングを専攻していたので、活かせる仕事がないかなって求人誌をめくっていたら、オリオンビールの CMを 作っている会社の採用情報が載ってたので、思い切って電話してみました。

結構ギリギリというか、土壇場で変えられたんですね。

金城:そうですね。その当時流れていたCMで、名嘉睦稔さんがビールを飲み干すっていうものがあったんですけど、それをすごくいいなーって前から思ってて、そしたらその会社が作っていると知って、最初は制作のクリエイティブ志望で受けたところ、当時の副社長が営業職はどうかと面接の場で打診されて、僕的には、物を作りたいって言うところが入り口だったんですけど、なにかに携わればいいかなという軽い気持ちで。いわゆるマーケティングをやる会社だと思っていたので、その中に飛び込めば何かあるんじゃないかなと思って入社させていただいたっていう感じです。
僕的には拾ってもらった感覚です。正直大学でも勉強もできる方じゃなかったので、むしろ会社に入ってから学ぶことのほうが全然多かったですね。

広告の面白さ

広告の仕事の面白さを教えてください。

金城:関わった仕事が、広く人の目に触れるので、出て行ったものの反応を知ることがきるんですよね。それはいいなと思います。(広告業に限らず)どんな仕事でも、周りから評価されることがあると思うんですけど、それが思わぬところから石が飛んでくるんです。こんな人も見てくれてるんだなあ、とか。「人が集まるところに何かを投げる」みたいな作業をしているので、投げたところからの波紋の広がりを実感するのは、確かに充実感があったのかなと思います。

デジタル領域の出現について

クライアントさんが気になっていることとして、CMとWEB広告、結局どっちが効果があるの?テレビとインターネットって何が違うの?みたいな質問を結構いただきますよね。広告代理店としてもいろいろ提案をしていくと思うんですけど、金城さんが考える、マスメディアとデジタルの領域の違いとか、特徴とかってありますか。

金城:正直僕も模索中で、リスティング広告が出てきたときに、今後それで事業が成り立つようになると思っていたんですよ。これまで商材として、テレビ・ラジオ・新聞とかイベントをやったりしてきましたが、デジタルの分野が出てきた時に、新しい形の広告としてリスティングが出てきたので、これはやらない手は無いんじゃないかと思ってて、実際リスティングの代理店になったりもしていたんですけど、やればやるほど大変で。

数字が出てくるっていうのは、その数字に対してフォローして行かないといけない。
ただマスマーケティングがそれをやってないかっていうと、やってないわけじゃないんですけど、工数が全然違う。

(10年くらい前は)僕ら広告業において、ターゲティングっていう考え方が、まだ広告一つのツールぐらいにしか考えていなくって。テレビ・ラジオ・新聞・(その一段下に)リスティング。そのテクノロジーの仕組みが何なのかがよくわからないままに、「詳しくはウェブ へ。」ってやっとけばいいんじゃないか、そうしたら集まるだろう。っていうのが広告屋さんの考え方だったんですよね。

そうではないなぁでもこれは。っていうのをずっと考えていて、もう1回ちゃんと勉強したいなっていうのがあったんですよ。かといって、僕は営業なので、売り上げを立てなきゃいけないし。
なかなか手つかずだったんですけれども、2、3年ぐらい前に、「もちろん売上を追っかけていくんだけれども、この分野(デジタルマーケティング)に腰を据えてやってみたい」という話を会社にしました。(当時)僕は、WEBっていうのは、「テレビ・ラジオ・新聞・ WEB 」みたいなツールの一つとして、ホームページとか、バナー広告を使っているという捉え方をしていたんですけど、デジタルっていうキーワードでいろいろ掘り下げて行くと、顧客管理みたいなことから色々派生して、その情報を使って、広告をしていくみたいな。

媒体の面としてではなく、ユーザーさん、顧客さんをターゲティングして、顧客目線でどういった所で新聞読むのか、テレビ見るのか、ウェブサイト開くのか。というところをマーケティングしていこうよ。という感じですよね。

金城:これ、話長くなっちゃうなぁ(笑)

営業マンとしてのWEBサイト

金城:色々デジタルについて勉強を始めた頃に、自社のホームページを改修するプロジェクトが会社の中で立ち上がりました。いわゆる会社案内みたいなホームページなんですけど、いろいろ調べていくと他の競合の会社も同じようなことをしてて。それを進める上で、このホームページ何をさせたいのか、ということを勉強したんですね。ホームページが営業マンになるにはどうしたらいいか。
ツールとしてホームページを使うにはどうしたらいいか。ということを考えたり調べたりしている中で、僕らのターゲットは BtoB(事業者対事業者) なので、クライアントの広告担当者が知識になるようなことを、ホームページやったらいいんじゃないのかと思ったんですよ。それを当時の社長に話をしたら、やってみろって話になって、それから2年かかりましたね。アップするまで。

結構時間かかりましたね。

金城:そうなんです。今までお仕事でサイトを作ったことはあったけど、いざ自社ホームページに取り掛かるとなると、めちゃくちゃ難しかったんですね。

販促担当者の方にホームページ見てもらおうと思ったら、「普段はチラシだけやってるけどテレビってどうなんだろう」って興味があるじゃないですか。テレビCMって作るといくらなんだろう。とか。そういう広告の基礎知識をお伝えする方向になっていきました。そしたら、テレビってなんぞや?みたいなことをちゃんと調べなきゃいけないんですよ。今までやってきたことを言語化するのって意外と難しいんですよね。本を30冊くらい買って調べながら原稿を書きました。

ちゃんとどう伝えたいのかがはっきりすると、WEBの制作会社も色々考えてくれて。そこからデザインに落とし込んでいきましたね。

そうなんですよね。こんなことが叶えたいんだけどっていう目的があると、作る側もすごくイメージが湧きますし、イメージと違った成果物になった時に、イエス・ノーの軸がはっきりしますよね。これをするためにこのデザインであっているのだろうか。という判断ができるので。(目的がはっきりしないまま)「何か違うんだよねー」となると、色なのか、レイアウトなのか、動きなのか、どうしてもアタリがつかないのでまた戻しになる。噛み合わなくなる。

金城:(目的もないままに作ってしまうと)結局外面だけを見始めちゃうんですよね。
その中身じゃなくて、なんかここの写真が違うとか、ここの写真のレイアウトがちょっとこうだとか。見せ方みたいなテクニカルなところに論点がいっちゃうんですよね。

自社サイトを運営してみて気づくこと

金城:サイトが出来上がって、最初はそんなに劇的に変わりはしなかったんですけど、半年とか1年ぐらいしたら「沖縄 広告」ってうつと、うちのが会社でてくるようになったんです。オーガニック(自然検索)であがってくるのが、目に見えて変わったんです。

キーワードに対して反応があったということですね。

金城:そうですね。多分検索エンジンさんが、いいWEBサイトだと判断してくれてるんじゃないですかね。実は、そういう仕組みさえも、なかなか理解できないっていう方も多くいます。でも実際やるとこういうことなのかと、僕もやったからわかった。

ホームページをリニューアルして4年ぐらいになるんですけど、1年ぐらいしたらメールで問い合わせがきたりし始め、電話がき始めみたいな。まあただ正直そこからお仕事に繋がるのは一割くらいなんですけど、でも0の時考えてくださいって話なんですよ。

(もっと問い合わせを増やすためには)本来であればもっと運用していかないといけないですね。ということが、実感としてわかるわけですね。やると反応がある。うれしくなる。もっとやりたくなる。みたいなことを繰り返せばいいのかなって思って。これを(クライアントに)伝えたいって思っているんですね。今はまだちょっと下手くそなんで、なかなかうまくいかないところもあるんですけど、そうやって自分でやることで、得られるものがすごく多かったですね。お客さんの事業自体にいろいろ関わっていくことができるなと、実感として思いました。

ブレーン沖縄WEBサイト

諦めずに走り続けていく。

金城:データベースマーケティングは顧客管理にもなるし、お客さんとつながる接点になってるので、これを分析していけば、何で勝負すればいいかもわかってくるんじゃないかなと思います。

可能性はすごい広がったっていう感じですね。

金城:はい。それはもう間違いなく思います。

ITとかWEBとかって、流れが速いので、今日スタンダードだったものが、明日になると古いよねっていうことも結構あるので、やっぱりこれはもう走り続けなければいけないですよね。

金城:そうなんです。流れ早いよね、って諦めちゃう方もいるんです。
全然違くて、諦めないのが大事。ここ(デジタル分野)がこれからのビジネスの事業の中心に間違いなくなっていくので。ぜひ感度を上げるために勉強したり活用したりしていただきたいなと思っています。

ウェブサイトの役割を明確にもすることも当然大事ですし、そこで伝えたい内容を伝えられる。
また、そのリアクションを分析して結果が得られる。またさらにそれを効果的にしようと思うと、CMとか、WEB広告を配信することで、もっと知ってもらうきっかけをたくさん作れる。しかもそれが沖縄に限らず、日本や世界の人たちにも広く配信することできる。逆にこの人だけにっていうようなピンポイントな発信もできたりする。

WEBでできる特徴とか機能みたいなの知ってるだけで、いろんなアプローチの方法があるし、効果的にできる。競争原理でいうと、(それぞれの分野に)競合がいるので、そこに勝つには、違う手を打っていくことは必要になってくると思いますね。

「みんなが知ってる」の価値が変わってきた。

金城:僕が20年前から携わってきた広告は、テレビとかラジオからやっぱり発信して、何か広がっていく感覚があったんですよ。でも多分今の子達って、みんなが向いてるところを向くのはダサいと思っていません?
自分が知ってる事が一番情報としてやっぱ持っていることが重要で、自分だけの世界観を人に話すっていうのがクールでカッコイイ。そういう意味で言うと、みんなに行き届かせるっていうことがちょっとダサくなりつつあるっていう。

個性をだしていい時代になってますし、それこそ youtube とかSNSを使えば、手軽に発信もできるので、伝えたいことを言えるような環境にもなってきているなっていうのはありますよね。

金城:うちの子どもなんかもあんまりテレビ見ないですからね。

テレビが家にない人もいますしね。

金城:(立場的に)本当はそういうこといっちゃダメなんですけど、(価値観の)比重が変わってきてるということをちゃんと理解していないと、盲目になるというか。ひっぱられちゃうので、そこは考えていきたいですね。勉強中です。

好奇心は「よりよく生きる」ためのエンジン。

金城さんがレベルアップし続ける理由を教えていただいてもいいですか。

金城:「夢って何ですか」って聞かれるのが、子どもの頃からあの肌に合わなかったんです(笑)
何のためにレベルアップを頑張っているか。という話につなげるとすると、僕の場合は、目の前のことをシンプルにやることしかなくて。「大きな夢があるから、このために努力している」というわけじゃなかったんです。夢がない自分に対してこれでいいんだろうかとずっと考えてたんですけど、ベネッセのタグラインで「よりよく生きる」っていう言葉を見つけた時に、あ、「よりよく生きる」でいいんだって。今日より明日でいいんだんだな。自分がこうなりたいってことに対して、何か目標を持たないといけないって、ずっと言われたものですから、そうじゃない価値観に触れた時にちょっと溜飲が下がったというか、腑に落ちました。

今の会社で20年やってるんですけど、「もうちょっとやってみよう」「もうちょっといいものに近づいていくために、まだできることあるんじゃないか」ということをよく考えるんです。そもそもそう考えるエンジンが何なのかが最近わかったんです。それは「好奇心」ですね。多分僕は好奇心がすごく旺盛だと思うんです。「知りたい」とか「体験したい」とかそういう欲求ってあるじゃないですか。それをなくさないようにして生きていけば、レベルアップに繋がるんじゃないかな。

広告業界の話がすごくたくさん出てきた回になりました。
金城さんのレベルアップの秘訣に「好奇心」というキーワードがあがっていましたが、実は僕が金城さんのいいなと思う所が一つあって、一緒にお仕事していく中で、すごく探究心がある方だなぁと思っていました。自分の知らないデジタル分野に対して、結構質問をもらったりとか、「自分で理解をする」ということを大事にされていて、その姿勢がすごく伝わってきますね。探求心を持ってクライアントのためを思って仕事をされてる方で、すごくかっこいい人だなと思います。

【好奇心は「よりよく生きる」ためのエンジン。】ブレーン沖縄株式会社 金城武史_1/2

【好奇心は「よりよく生きる」ためのエンジン。】ブレーン沖縄株式会社 金城武史_2/2

金城さんからのメッセージ
まだまだ模索中のデジタル分野ですが、なんとかそれを取り込んで、広告会社としてお客さんに提供できるような良い座組みを赤嶺さんと作っていきたいと思っています!

株式会社 ブレーン沖縄 http://www.brain-ok.co.jp/