FM那覇株式会社:奈良 蓮 代表

9月
1 Sun 2019
201909

雪かきで死にたくなかった。

初歩的な質問になるんですけど、ご出身は?

奈良:出身は秋田県です。秋田の田舎の田舎で、周りが田んぼしかないような風景の場所で生まれ育ちました。
沖縄に来るきっかけは、雪が嫌だったんですね。雪かきを1日2時間くらいするんですよ。
雪かき1日2時間ということは、人生毎日雪かきしたとしたら、計算したら何万時間とあるじゃないですか。とにかく時間がもったいないと思って沖縄に来ました。

そんなに雪かきするんですね。

奈良:しますよ。毎年雪かきが原因で亡くなる方もいて、自分もいつか雪かきで命を落とす時が来るんじゃないかと思って。それがないところがあるんだったらいきたいですよね。
結構そう思ってる人多いと思っています。


沖縄の人は雪みてテンション上がる人多いので、
旅行とか行った時に雪が振ったり積もったりするとテンションが上がって雪の中飛び込んだりするんですけどね。時々見るくらいがいいんですね、きっと。

奈良:雪かきがなければいいんですよ。
自宅に帰るのも、雪があるせいで車で帰れなかったりするんですよ。
雪で道がふさがっていて。車に積んであるスコップで雪をかきながら、
仕事で疲れるのに、雪を書きながら車を動かして自宅にたどり着くんですよ。
こんなのやってられるかって思いますよね。


みんな(雪かきの道具を)常備してるんですか?

奈良:必ず車には必ず雪かきの道具が入っていて、みんな四駆なんですよ。そういう世界です。

福祉の仕事からラジオの世界へ

なぜFM那覇の社長になったんですか?

奈良:僕はもともとラジオと関係ない仕事をしていて、福祉関係の仕事をしていてました。まちづくりとか地域の問題に関して取り組んでいる社長がいて、それがFM那覇の元社長の平良さんという方で。平良さんは、地域のことまちづくりのことに関して有名な方だったんです。
その人と話しているうちに意気投合して、平良さんがまちづくりに注力するということで、(ラジオを)引き継いで、僕の方でもっと那覇をラジオで盛り上げたいという話をさせてもらって。それでFM那覇を受け継いで、経営するということになったのが4年前です。


実際に代わられると運営とか経営とかすると思うのですが、どういうコンセプトでとか、こういう番組にしたいとかありますか。

奈良:ありますね。ガラッとコンセプトは変えて。例えば前の平良さんの場合は絶対クオリティ主義というか。クオリティが低い番組は受け付けない。クオリティのいい番組を作るというFM那覇に番組企画持ち込んだけど、なかなか通らなかったという話を聞いていました。

そういうクオリティ主義且つ、ラジオの電波じゃなくてもいいんじゃないか。今インターネットの時代ですから、ポッドキャストとかコンテンツをパッケージ化して、いつでも誰でも聴けるのがいいんじゃないか。ラジオが決まった時間しか聴けないっていうのは、放送局の都合だから、本当にコンテンツを楽しみたい方は、ネットで好きな時間に聴くから。
ポッドキャストを日本で一番先に始めたのがFM那覇らしいんですね。アイデアのすごい方でした。

そんなラジオ局だったんですけど、クオリティの高い番組しか受け付けなかったので、番組が少なくなってしまって、ほとんどジャズが流れている。しかもコアなジャズが。僕もそのジャズのファンで。FM那覇は珍しいジャズが流れててかっこいいなあと思っていたのですが、まさか自分がその局の社長になるとは思っていなかった。
あとは引越しをしました。首里の場所はみんなが集まるにはちょっと遠かったんですね。首里は首里のこと首里って言いますからね。那覇のことを那覇っていうので、そのくらい違うと。
なので、まずは那覇の人が集まる美栄橋駅前の沖映通りに引越しをして、もっと市民の方が参加しやすくしました。

あなたの夢を叶えるラジオ

奈良:前はもっと高かったんです。番組放送にかかる金額が。それもかなり引き落として、学生でも番組を持てるようなラジオ局になろうという風にコンセプトに変えました。
でもFM那覇という名前があるので、ブランドを崩さないように、いかに若手・学生・ラジオに興味のある人たちを受け入れていこうかなと。結構悩みました。

それで今の「あなたの夢を叶えるラジオ」というコンセプトにしたんです。それはただお金もらってただお喋りするんじゃなくて、彼らの話をよく聞いてどんな夢や目標があって、ラジオで喋りたいのかっていうことを伺って、一緒に番組を作り上げていこう。そういうことをしていたら、面白い番組ができて、聴いているリスナーも楽しいと思ってもらえるFM那覇になるから。という目標でコンセプトをガラッと変えて。

今までは、クオリティ主義だったけど、これからは、そのクオリティに追いついていなかたっら、一緒に考える局にしようということで一新し、番組も増えました。


確かに番組させてくださいってたときに、料金いくらですかですかって聞くと、一ヶ月2万円くらいとおっしゃっていて、本当に安いなと。

奈良:そうなんです。前は12万円くらい。


そんなにするんですね。
ハードル高いですね。(今は)すごく初めやすい金額ですよね。

奈良:そうなんんですよ。やっぱり初めは安くないと。やってみないとわからないですからね。企画考えてください。経験者じゃじゃないと受け入れませんっていうコミュニティFMだったら、じゃあどこで経験するんだ!みたいな話ですからね。入り口を軽くしたという感じです。本来のコミュニティFMの形にしたっていう方が近いですね。


正直、僕は普段ラジオってあまり聴いてないのにやるっていうね。

奈良:そうですね(笑)すごい不思議でしたもんね。赤嶺さん来た時、なんか「いやラジオやったことないんですけど、しかもなんかラジオあんま聴かないんですけど、ラジオやりたいんです」ってきた時に「えーいや、なぜですか?」って聞いたら、聞けば聞くほど経営のちゃんとされてる方で、こんな経営とかちゃんとされてる方が、まだやった事もない、聞いた事もない所に急に飛び込んできてチャレンジするっていうのは、どんな気持ちできてるんだろうなぁみたいのがずっと不思議で。(笑)


そうそう(笑) こんな人初めてですよね。

奈良:何を企んでるんだろうって。本当に謎で、はい。それで、ちゃんと目標を伺ったらしっかりされていて、夢も持たれていて、挑戦というかチャレンジ精神がすごかったので、まあこれは是非と思って、今に至ったわけですね、はい。


ありがとうございます(笑)
そいう事で記念すべき一回目が今日の放送となっていますので、本当にありがとうございます。1年間頑張ろうと思っていますので。

奈良:そうですね。面白くなっていくようにしていきたいですね。


こんな感じでラジオっていいんですかね。(笑)

奈良:そうですね。大丈夫だと思います。

「24」への挑戦


会社として、数字とか指標として持っているようなことがあれば教えていただきたいです。今チャレンジしていることはありますか?

奈良:今はちょうど挑戦中のものが、「24」ですね。24というのは24時間人がしゃべっているラジオ局にしたいんですよね。

普通のラジオは24時間しゃべってないのかっていう話なんですけど、喋ってないんですよね。深夜はなおさら。24時間やってるコミュニティFMはなかなかなくて。夜中もしゃべてってるラジオ局にしたいんですよ。沖縄の中でも。
ほとんど深夜枠は音楽をどこの局も流してるんですけど、開放して、深夜の番組やりたい人を集めています。

集まるまではミュージックバードっていう全国と繋がって、いろんな県外のコミュニティFMの番組を深夜に流すというのを今からやろうと思っています。そのコミュニティFMの番組が流れているんでいるんですけど、最終的には100パーセントFM那覇の番組、那覇の地域の番組を流していきたいと思っていますね。

心に寄り添う、深夜のラジオ


深夜になると、番組の内容も変わってくるんですかね。

奈良:やっぱりスケべな番組も出てくるかもしれませんね。
ちょっと真面目な話になるんですけど、深夜2時以降のツイッターの投稿とかみると、暗い話になるんですが、「死にたい」とか「苦しい」とかそういう言葉ばっかり出てくるんですって。基本的に沖縄っていうのは精神病院が多くて、心の病気を持ってる方が多いんですね。夜眠れなくて過ごしてる方も多いという。僕は、ラジオでそういう方々に対して励ますことができないかなぁと思っていて。まだ番組にそういうのはないんですけど、夜中深夜に、元気が出てくるような、寂しく無いような、寄り添えるようなラジオを目指したくて。

普通深夜ラジオって言ったら、下品だったり下ネタだったり。それももちろん面白いんだけど、全然ありなんですけど、根本的に沖縄の地域の為に、深夜に寄り添えるような、夜中寂しくないよっていうラジオをやりたいなっていうのは一つあって、あとは防災ですね。
災害が起きた時、いつでも聞けるラジオ局って安心じゃないですか。いつでも声があるっていう。って考えたら地震ていつくるかわからないから、夜中もトークし続けるべきなんですよね。ラジオ24時間実現したいなとコミュニュティFM小さいラジオ局ですけど、そういうのやってみたいなと思っています。

心身共にセーフティネットというか。心の拠り所というか。

奈良:さみしいな、FM那覇聞いとこ。みたいなね。

いいラジオ番組とは


ちなみにラジオってNGってあるんですか?

奈良:ありますよ。放送に関して基本的にNGなのは誰かを傷つけるようなことは絶対ダメですね。


奈良社長が思ういい番組ってありますか?

奈良:伊集院光さんの番組は笑いを入れつつ情報量がすごいあるっていうのが好きです。
いいラジオって情報量が多いものが好きで、自分の興味の無い世界から情報がやってくるのがいいなあと。寄り添っている感じが好きですね。

あとは、どんな事でも笑いにできるような番組。
時事ネタとか、芸能関係のスキャンダルも、悲しいニュースもそれを笑いに変えてる番組は
好きですね。

レベルアップし続ける理由


最後に、レベルアップし続ける理由を教えてください。

奈良:FM那覇っていう名前に責任感があります。那覇を背負っているので、那覇の為にっていう使命感もあって、防災のことに関してのレベルアップし続けないいけないなと思っています。夢を叶えようとおもって喋っている方々を引き上げて行かないと思いもあります。


今回のゲストは奈良社長でした。ありがとうございました。
ラジオという固定観念を超えて変化を楽しんでいる姿が印象的でした!

奈良社長よりメッセージ
FM那覇78.0Mhz、24時間放送になってきているので、よかったらFM那覇の深夜は音楽ばかり流れてたから聴いてなかったという人も聴いてみてください!
FM那覇 http://www.fmnaha.jp/