株式会社プレンティー:友寄隆秀 社長室室長

11月
10 Sun 2019
Level up!

「人と企業をつないでいく場所」

今回のゲスト友寄さんとは6年前にWEBサイト制作の件でお問い合わせいただいて、それからのお付き合いになるんですけど、友寄さんがお勤めの会社や、友寄さんについてご紹介いただいてもよろしいでしょうか。

友寄:はい。私は株式会社プレンティーの社長室室長をしております、友寄と言います。うるま市在住で、育ちは読谷です。大学生の時に米軍基地でバイトを始めたことがきっかけで、今の仕事につながっていて、プレンティーという会社に勤めています。人材サービスやビルメンテナンス、またグループ会社で不動産事業をやっておりまして、浦添市で「ピーズスクエア」と「ピーズタウン」という2件の物件を所有・運営をしております。3つの柱で事業を展開しています。その3つを行き来する形で、企画や開発、人材や建物、街の賑わいの創出で含めて、いろんな企画や開発に携わってるっていうのが、今の私の立ち位置です。

事業内容が多岐に渡っていて、大変じゃないですか?

友寄:大変なのは大変なんですけど、楽しめてるかっていうところが大事なので、頑張れてるので楽しいんだと思います(笑)

自社ビルがすごく大きくて、お洒落ですよね。1階にはカフェなどの飲食店が入ってたり、銀行があったりして、複合施設としてすごいいろんな方が活用されていますよね。建って何年ぐらいになりますか?

友寄:もう4年になりますね。ビジネスでも使えるし、商業施設としても遊びに来ることでも使えるしということではビジネスよりの複合施設ですね。

(そういった複合施設は)沖縄にあんまりなかったなっていう感じがします。
ビジネスよりではあるんですけど、プレンティーさんを訪れる求職者の方も気軽に入っていける感じがいいですよね。

友寄:弊社が人材サービスや不動産をしている会社だからっていうのもありますけど、「人と企業をつないでいく場所」を意識してビジネスの要素を加えていますね。

プレンティーさんの階に入ると、エレベーター降りて右手に行くとお洒落なバーカウンターがあって、そこで「ご用件は?」って言われるんですよね。 オフィスに置かれている家具からも空間づくりに対するこだわりを感じました。

友寄:求職者を迎え入れるときに、仰々しい建物やオフィスだったりすると、緊張してしまうだろうなと思ったので、内装をする時に、オフィス専門の内装屋さんではなく、普段、飲食店の内装設計をしている会社にお願いしたんです。オフィスなんだけれども、オフィスのように作ってほしくないというお願いをしました。そうしてあのバーカウンターができたんですね。
建物を建てるときには、横浜や東京に行ったりして、沖縄にあまりない外観やイメージで、新しいワクワクするものを作りたいねっていう思いで、関東の建物を参考にしましたね。オフィスの内装もほぼ壁をなくして、社内のコミュニケーションを円滑にする狙いがありました。

「米軍基地でのバイトが今に繋がっています。」

先ほど、大学時代に米軍基地でアルバイトをされているというお話があったのですが、どういったきっかけで始められたんですか?

友寄:思い返してみたら、小学生の頃に読谷に住んでいて、当時はパラシュートで米兵がおりてくるところをみれたりとか、ラジオつければとか<AM648>とか、どんどん英語の番組が流れてきますし、テレビも6チャンネル(米軍放送)でプロレスやNBAが放送されてて、そういうアメリカの文化が身近にあって、もう生活の一部だったんですね。なので、英語やアメリカに憧れがあって、何の抵抗もなくバイトができるようになったら基地で働きたいなっていうのがありましたね。英語は喋れなかったんですけど、高校卒業と同時に、基地の中でバイトしたいですって言って、最初に紹介された場所がキャンプフォースター中のレストランの洗い場だったんです。

英語が喋れないことに対しても普通は抵抗感があったりとか、想像していた環境じゃなかったりとか、結構大変なこともあったんじゃないですか?

友寄:まずはやってみたいっていう思いが強くあったので、あんまり大変っていう記憶はないですね。もちろん後々やっぱり英語が喋れないと大変だなぁ。だからもっと勉強しようと思う場面とかは出てきましたね。

米軍基地でのアルバイトから、プレンティーさんで働くことに繋がるということなんですけど、どういった経緯があったんですか?

友寄:米軍基地で、大学に行きながらいろんなアルバイトをさせてもらってたんですね。フリーマーケットやキンザーフェスティバル(基地内のお祭) のスタッフとして働いたりとか。基地の中のレストランでバーテンの補助をやったりとか。英語のレベルに合わせて紹介してくれるアルバイトの範囲も広がってきて、最終的にボーリング場の受付で働いていた時に、プレンティーの方から「会社に入らないか」と声をかけていただいて、大学を卒業してから、米軍基地に人材を派遣する部署がに配属という形になりました。マネージャーが外国の方だったりして、そこのコミュニケーションも楽しかったですね。沖縄にいながらグローバルな仕事に携われるのもなかなかないし、今度はコーディネーターとしてその仕事をしてみたいなっていう思いが強かったですかね。

新卒からずっとプレンティーで働かれているということで、やっぱり長く続けられるのはいい会社なんだろうなあと思います。

友寄:そうですね。自分自身が色々チャレンジしたいというものに、チャンスを与えてくれる環境がすごくありがたいですし、そういった意味で、長くいるんだろうなと思いますね。

「輝かしい機会」をつくるために

初めてお会いした時のプレンティーさんから、どんどん変化していっていると感じているのですが、今後、会社としてどのような方向性を目指していらっしゃるんですか。

友寄:当初は6社あって、ブレンティーホールディングスという親会社があって、その下に子会社としてホテルの人材派遣をする会社、米軍基地の人材派遣やビルメンテナンスを主体とする会社や東京に会社があったりしたんですけど、今回それらをシンプルに一つにして、プレンティーという社名へ統合しました。
統合の理由としては、もちろんいろいろな理由があるのですが、大きな目的の一つとしては、私たちが米軍基地や観光産業に特化した人材サービスを今している中で、新たなチャレンジとして、新規事業で職業紹介を多業種に渡ってやっていきたいという想いをずっと持っていたので、適職紹介という理念のもと、会社を利用してくれる人にとって「輝かしい機会」をいかに作っていけるかを考えました。限られた(職業の)提案だと、やっぱり適職紹介にならないし、その輝かしき瞬間っていうのは作っていけないだろうということで、幅広い(職業の)提案をするために、職種を増やすっていうのが一つですね。なので、ホテルの仕事から米軍基地の仕事をはじめ、清掃やビルの管理の仕事や一般的なその事務職の仕事など、ほとんどの仕事は全て網羅できるような形になりました。
もちろん米軍基地で仕事したい!という方にはピンポイントで職業をご紹介するんですけど、求職されている方の現在の状況などをヒアリングしながら、その人に合った提案をさせていただいていますね。

「ゴミがすべての始まりだった。」

CSRというのは、企業の社会的責任という言葉で使われていると思うのですが、うちの会社はまだ始めて2年目で、どちらかというと自社のことでいっぱいいっぱいでもあるのですが、「沖縄の魅力を伝えていこう」というビジョンでやっていく中で、収益を上げる以外の部分でもできることはやっぱり当然あるなと思っているので、ちょっとずつ出来ることがあればトライしていきたいなと考えています。今回は友寄さんがされているビーチクリーンの活動についてお話を伺っていきたいなと思うのですが、まずどういったことを具体的にされているのかを教えていただけますか。

友寄:海でゴミを拾うビーチクリーン活動をしているんですけど、「ゴミがすべての始まりだった。」というグループ名で活動しています。海をきれいにするという目的で集まった人同士がつながり、そこからビジネスにつながったり、家族同士のつながりに発展したり、活動での会話がきっかけになって今度一緒にこういったこと出来ませんかっていうコラボにつながったりですとか、いろんなことに発展していって欲しいという意味を込めて「ゴミがすべての始まりだった」というあえて過去形の名前にしたんです。

友寄:活動としては、コミュニケーションを作っていきながら、海もきれいになっていく。あとは、単にビーチでゴミを拾って終わりっていうのももちろん良い活動ではあるんですけど、子どもたちに「なぜ沖縄の海をきれいにしないといけないのか」とか、「なぜこのゴミには外国語の言葉が書かれてるんだろう」ということも伝えていきたい。例えば、ペットボトルに書かれている外国の文字を見て、このペットボトルのストーリーが見えると楽しいだろうなと思って、バーコードトラッキングっていう企画をしたんです。バーコードに書かれている数字で、どこの国で製造されたっていうのが分かるんです。ゴミを拾ってきて、みんなでバーコードを見て、「4番だったらに大体日本で、0だったらアメリカだね」と分析していくと、やっぱり近隣の諸外国から流れ着いてるゴミが多いということが見えてくるんですね。じゃあこのゴミ達は何でこの海岸についたのか?という話になって、東南アジアの方から黒潮に乗ってやってきたっていうストーリーにつながっていくんですね。なので、「外国で捨てられたゴミが、海の流れに乗ってきたというゴミのストーリーを伝えるワークショップ」を同時に開催している感じですね。ビーチクリーン+αが、僕らがやってるビーチクリーンの特徴かなと思います。

このビーチクリーンは一般の方も参加できるんですか?

友寄:そうですね、夏休みには高校生の団体さんが参加されたり、CSRの一環として企業の参加もありますね。「gomisube」とローマ字で検索するとサイトが出てくるので、次回の活動内容や集合場所がチェックできます。

サイトの写真を見ていると、参加人数も多くて結構大規模ですね。この活動を続けていくパワーはどこから湧いてくるんですか?

友寄:単純に、「楽しい」ということだと思います。仕事をしながらの企画や運営は大変なんですけど、会って話すのを楽しみにしていたり、子どもたちが楽しみにしてくれていたり。学校は別々だけど、「今度の<ゴミすべ>で会おうね!」とかってみんなで約束してくれたりとか。また、「沖縄の海をきれいにしたい」という一心で参加いただく方も遠くからも来てくれたりするので、そういった方達の気持ちを考えると、やっぱり続けていく。続けないと解決できない問題なので。

結構ゴミって落ちているものなんですか?あまり意識して見たことがないもので。

友寄:結構落ちてますね。皆さんがビーチクリーンに参加した後に、いろいろ感想をいただいたりするんですけど、沖縄が汚されているっていうイメージで大体の方が来られるんですよ。いろんな国からペットボトルが流れ着いてる印象がある見たいなんですけど、実際にビーチにいくと、コンビニの袋だったり「これは明らかに沖縄から出たゴミだよね」とかっていうものがたくさんあるんです。もちろんゴミは(他の地域から)流れついてもいるけれども、逆に出してもいるよね。実際に海流の流れで、ハワイのある島には日本のゴミが結構流れ着いてるそうなんです。皆さん被害者意識で捉えがちなんですけど、実際は、被害者であり加害者でもあるという。ビーチクリーンの活動自体が、実際にグローバルな問題に直に触れられる場所になっていますね。「流れ着いてきたゴミを回収するという面と、沖縄からゴミを出さないということにもつながっているんだ。ビーチクリーン活動は、この両面性があるんだなって感じました」とかっていう感想を参加者から聞いて、確かにそうだなと逆に気づかされましたね。

ゴミ一つを通して見ても、なかなか深いですね。

友寄:深いんですよ。(自分は)海を汚してないって言っても、たとえば風でコンビニの袋を飛ばしてしまったら、沖縄の場合、行きつく先は海なんですね。小さなことのようですけど、結構大きな問題ですよね。

なるほど。そこで生活をしているということは、普通に責任があるよということですよね。

友寄:極論を言うと、ポイ捨てをしなければきれいになると思うんです。環境に優しいストローですとか、いろんな解決策がでてると思うんですけど、要はポイ捨てをしなければ解決できる問題というのも多いんじゃないかなと思っています。

そうですね。先ほどのお話であった、「ゴミがどこから流れてくるか」っていうのも、考えたことがなかったので、やってみると面白そうです。今後ITとかと絡めてくると、またいろんなことができそうですね。

海硝子焼物「seamun:シームン」

友寄:今はビーチクリーンで拾った「シーグラス」を使った商品開発をしているんです。
ビーチクリーンでワークショップもやっているんですけど、シーグラスを子どもたちがたくさん集めてくれるんですね。集まったシーグラスを何か活用できないかと考えた時に、私が読谷育ちで、私の同級生に陶芸家として活躍している方がいて、彼に相談してみたんです。「シーグラスとやちむんって融合できる?」と本当に軽いノリで聞いてみたんですけど、彼が色々と考えてくれて。
後々話を聞くと、ハードルが高かったようなんですけど、やちむんの器の中に、シーグラスが溶けてシーグラス特有の色が散らばったったような仕上がりになったんです。釜で焼いた後、冷えた時にヒビがとても綺麗に出るんです。それをペンダントやヘアゴム、小鉢やストラップにしたりして、一緒に商品開発をしています。

友寄:例えば同じ小鉢でも表情が全部違うんですね。シーグラスの色の出方が、入れたシーグラスの数や色具合で変わってくるので、同じものが絶対に出てこない唯一無二のものになってますね。

ビーチクリーンで拾った<シーグラス>と、沖縄の伝統工芸である<やちむん>を融合させた焼き物ですっていうことで、「seamun:シームン」という名前にしました。あとで調べてみたら、沖縄の方言で「シームン」は「海に潜る」って意味なんです。このシーグラスがもともと海の中にあったということを考えると、リンクしていてぴったりだなと思っています。

これはどこかで実際にみたり購入することはできるんですか?

友寄:先ほどの陶芸家の友人がやっているギャラリーカフェ「群青」で実際に手に取っていただけます。
<世界にたったひとつ。沖縄の海と大地からの贈り物「シームン」>

本日のゲストは株式会社プレンティーの社長室室長、友寄さんでした。ありがとうございました。
友寄さんとは仕事の面でお話しすることはあったんですけども、プライベートでの活動のお話も本当に楽しそうにお話いただいて、仕事とプライベートを充実させている方なんだなと思いました。ビーチクリーン活動に私も参加してみたいな思ったので、その際はよろしくお願いします。

友寄さんからのお知らせ

浦添の西原にあるピーススクエアという建物の3階に、来年2月スペースが空く予定がありますので、入居者を現在募集しております。区画は3階の一角になります。飲食店は不可でオフィス事務系のスペースになっております。高速入り口から近いので、アクセスもいいです。浦添近辺でオフィスをお探しの方は是非ご連絡いただけたらと思います!

株式会社プレンティーhttps://www.plenty-biz.com/
「ゴミがすべての始まりだった。」 https://gomisube.net/